御霊供膳とは
豆知識2018.05.09御霊供膳(おりょうぐぜん、おりくぜん)とは
御霊供膳は、故人や仏様にお出しするお料理で、お葬式や
初七日から四十九日までのお参り、お盆、お彼岸、法事などの際に、
ご仏前・ご霊前にお供えする小さな御膳のことを言います。
この御膳は、精進料理の考え方に基づいて作られているもので、
仏教で禁じられている殺生を避けるため、肉類や魚介類を一切使用せずに
野菜や海藻、豆類、穀類など植物性の食材のみで調理されています。
食材本来の旨味をひきだした、淡い味にすることが基本で、
昆布や椎茸などからだしを取り、塩や醤油などの調味料もなるべく控えます。
また、野菜の中でも、葱や玉葱、らっきょう、にんにく、ニラなどは
辛味や臭み、煩悩への刺激があると言われているため、使用しません。
決めごとや、手間のかかる下処理を必要としますが
まごころを込めてお給仕することで、お供えする人の心が満たされ
仏様やご先祖さまもきっと喜ばれることでしょう。
※浄土真宗以外の宗派で使用されています。