彼岸とお墓参り
豆知識2018.05.07彼岸の期間は、春分の日と秋分の日の前後3日間で、それぞれの3日前を彼岸入り、3日後を彼岸明けと言います。
期間の中日である春分の日と秋分の日の前後にお墓参りをされる方が多いです。
一般的に、中日となる春分の日と秋分の日はご先祖さまに感謝する日であり、
その前後3日間(計6日間)は彼岸に行けるように修行する期間となります。
仏教では、私たちのいる“欲や煩悩にまみれた世界”を此岸(しがん)、“人々が欲や煩悩から開放された世界”を彼岸と言います。
この期間には、ご先祖さまへの感謝の気持ちをもって、普段の生活の中では、正しい行いをするように心がけてみましょう。
彼岸の期間にお墓参りを行う際、ご先祖さまに感謝し、手を合わせるという行為自体が最も大切ですが、
感謝をお伝えする上で基本的な作法や手順を知っておくことも大切です。
服装に特別な決まりはありませんが、ご先祖さまに失礼のないような服装を心がけると良いでしょう。
お墓参りに必要な物として、お花・ろうそく・線香・数珠・お供え物の他にも掃除道具・ひしゃく・ゴミ袋・ライターなどが挙げられます。
お墓が寺院や霊園などにある場合に、ひしゃくなどは備え付けのものがある場合が多いですが、
共同墓地などにある場合には用意がないことも多いですので注意が必要です。
また、お墓が寺院にある場合には、お墓参りの前に本堂のご本尊にお参りし、ご住職に挨拶すると良いでしょう。
お墓に着くとまず、お墓の周りと墓石を掃除します。掃除を終えたら花立てを掃除し、水を入れお花を飾ります。
次にお供えの品を半紙の上に置きます。お供えの品は、果物や故人の好きだったものが良いでしょう。
そして線香に点火し故人と縁の深い人から墓石に水をかけ合掌します。
この際にご先祖さまの冥福を祈り、感謝すると共に、最近の出来事などをご先祖さまにお伝えすると良いでしょう。
お家に仏壇がある場合には、仏壇と仏具を掃除し、果物などをお供えします。
お墓は大切なご先祖さまが眠る場所です。祈りを捧げる対象でもあり、残された人にとっての精神的な拠り所ともなります。
ご先祖さまの供養を通して自分をあらしめてくれる全ての人に感謝いたしましょう。